オペレーショナル・インテリジェンス OPERATIONAL INTELLIGENCE 貴重なIT資産を「見える化」するためのワン・プラットフォーム

モバイルテクノロジーはサプライチェーン・オペレーションを大きく変えました。今やスキャン、印刷、通信を中心としたワークフローは必要不可欠であり、エンドカスタマーや作業者にとってモバイルテクノロジーは、すでに標準的な業務手順として浸透しています。一方で、IT活用は企業にとって本当に生産性を向上させコストを削減しているのでしょうか?

モバイルテクノロジーは作業の生産性を向上し、顧客とのコミュニケーションや作業の質の向上など多くの恩恵をもたらしています。一方で、モバイル機器の管理についてはどうでしょうか?
米国マサチューセッツ州に本社を置く、VDCリサーチグループの調査によると、高耐久性モバイルコンピュータの総所有コスト(TCO)の 81%1は、デバイスの故障をサポートするためのコストと、その故障による生産性の損失であることがわかりました。
VDC社の調査では、ビジネスに不可欠なモビリティ・ソリューションを「完全に可視化」していると答えた回答者は5人に1人しかいませんでした。

見えないコスト1.VDCリサーチグループ株式会社| Enterprise Mobility, “Total Cost of Ownership Models for Line of Business Mobile Solutions,” December 2018.
2.TCO (total cost of ownership) とは「総保有コスト」のことで、システムを導入するうえで「初期コスト」や「運用コスト」を含めた、購入から廃棄までに必要な時間と支出の総計。

デバイスの課題
業務上の生産性に影響を与えるデバイスの課題としては、「ハードウェアの損傷」「ネットワーク接続」「ソフトウェアの問題」「バッテリーの故障」の4つが挙げられます。これらによる下流への影響は、課題ごとに約60分~110分の作業員の生産性低下と、約40分~60分のITサポートがその都度必要になるということです。

ハードウェアの損傷
例えばモバイルコンピュータの場合、デバイスの落下によりディスプレイが破損したり、内部の電気部品が損傷したりします。オペレーショナル・インテリジェンスは、すべてのモバイルコンピュータの落下をモニターし、ログを記録することで、管理者は該当デバイスを簡単に特定し評価のために一旦回収し確認することができます。プリンターの場合は、プリンタヘッドの摩耗や破損が多く見られますが、プリンタヘッドのドットを常にモニターすることで、作業に影響を与える前に、定期的なクリーニングやヘッドの交換を促すことができます。

ネットワーク接続性
昨日まで問題無く動作していたワイヤレス・アクセスポイントのパフォーマンスが、突然低下することがあります。この場合、一般的には再起動をする人が増えたり、「今日はシステムが遅い」という苦情が出たりします。オペレーショナル・インテリジェンスは、再起動回数、信号強度、アクセスポイントの接続・切断などの主要な無線パラメータを常にモニタリングし、ネットワークのパフォーマンスが変化したことをITスタッフに早期に知らせます。

ソフトウェアの問題
一般的にはこれらの問題は、テストが不十分な新しいソフトウェアを使用することで起こります。使用者は、ロックアップやアプリケーションの予期せぬ動作に対応するため、デバイスの再起動が増えます。オペレーショナル・インテリジェンスは、デバイスの再起動を常にモニタリングし、その回数が一日の平均値を超えた場合に報告します。オペレーショナル・インテリジェンスの「アドバンスド・アナリティクス・エンジン」には、メモリ使用量、ワイヤレスデータ使用量、スクリーンタイムを追跡するソフトウェア・アプリケーション分析ツールが含まれています。このデータとリアルタイムのトリアージツールを組み合わせることで、問題のあるソフトウェアコンポーネントを素早く見つけて修正することができます。

バッテリーの故障
フルシフトで使用できないバッテリーは、従業員の生産性を低下させるだけではなく、TCOを増加させる原因のひとつともなります。消耗したバッテリーや不良バッテリーを交換するために、予期せず作業を中断することは効率を下げる大きな原因の一つですが、コントロールすることが可能です。作業者はシフトを開始する前に適切にバッテリーを充電していない場合が多く、その場合、バッテリーそのものが原因ではなく、充電の仕方に問題があります。オペレーショナル・インテリジェンスには、作業員がどのようにバッテリーを使用しているかをモニタリングするためのツールが揃っています。作業員の問題だけでなく、バッテリーが古くなって交換しなければならない場合もあります。バッテリーの劣化度、充電サイクル、さらにはバッテリーの状態(充電を維持する能力)をモニタリングすることで、劣化したバッテリーを見つけ、交換する時期になると自動的に通知します。この機能により、不要な交換費用を大幅に節約することができます。

オペレーショナル・インテリジェンス導入のメリット
オペレーショナル・インテリジェンスは、ビジネスに不可欠なモバイル資産を対象に今まで見えていなかったコストを「可視化」することで、サプライチェーン業務に新たな視点を提供します。
・誰がいつどのデバイスを持っていたかを把握することで、従業員がどのようにデバイスを使用しているかを把握
・バッテリーの発注数を正確に把握することで、バッテリーの使い過ぎを防止
・デバイスがどのように使用されているかを現場やユーザーレベルで把握し、投資を最大限に活かすことが可能
・業務用アプリケーションの完全な可視化
・再起動の傾向をモニターすることで、デバイスのパフォーマンス低下を明確に警告することが可能
オペレーショナル・インテリジェンスにより、お客様は問題発生する前に予測することが可能です。また、自動化を設定して問題をリアルタイムに管理し、これまでは活用できていなかったオペレーションに関するビジネスインサイトが得られることで、TCO削減に向けての対策やアクションを取ることが出来るようになります。

オペレーショナル・インテリジェンスはクラウドベースのソリューションで、データに基づいたインサイトによりビジネスを変革し、TCO削減と業務の可視化を目的としたソリューションを提供することで、IT資産のライフサイクル管理を簡素化し、生産性を向上させ、コストを削減します

アセットマネジメント
デバイスをリモートで管理・トリアージ(優先度決定)することで、計画に基づいた対応が可能IT資産データの標準化
ハネウェル製モバイルコンピュータをご活用いただくことで、ハネウェル製スキャナーやプリンターなどのIoTデバイスを一括管理デバイスの一括登録、自動デバイス検出と登録QRコードまたはXMLファイルによるデバイスのオンボーディングキオスクモードのランチャーを利用して業務利用に適した「専用端末化」が可能、産業用ウェブ搭載

ソフトウェア
ソフトウェアのバージョン管理ソフトウェアのアップデート:
OS、ファームウェア、セキュリティパッチ、アプリケーション最新のハネウェルソフトウェアを内蔵高度なデバイスのグループ化内蔵されたエンタプライズプロビジョニングによる設定更新計画に基づいたアップデート管理

リモートデバイスコントロール
デバイスのリモートワイプ、デバイスのリモートコントロールとファイルブラウザ

実用的な洞察力/アラート
問題が発生する前に予測したり、リアルタイムでアラートを出すことができるデバイスパフォーマンスモニタリング
バッテリーの状態、経年劣化、寿命、場所の特定、温度、充電の仕方、デバイスの落下、位置、ソフトウェアレベル、アラート、イベント、サイトの移動、使用レベル、再起動、アプリケーションの使用状況、接続ステータス、ワイヤレスステータス、スキャンボリューム、バッテリーの傾向とプロパティ、ユーザーアクティビティ

モバイルデバイスパフォーマンス
モバイルデバイス固有のパフォーマンス:スキャン、再起動、使用量、ドロップ、アプリケーション、ネットワーク使用量

プリンターパフォーマンス
プリンタヘッド、メディア、リボンの状態、メディアの消費量、アラート、イベント、FWレベル、プロパティ、セキュリティの監視とアラートプリンター固有のパフォーマンス:ボリューム、バッテリーの健全性、温度、プリンタヘッド、リボン、プリンター設定、メモリー、ベリファイア、使用率、セキュリティ

スキャナーパフォーマンス
スキャンの量、プロパティ、イベントスキャナー固有のパフォーマンス:使用量、バッテリー、接続性、Wi-Fiパラメーター、Bluetooth

ワークフロー・オートメーション
問題が発生したときの対処方法を作業員に警告するアラート機能と、問題が発生する前の予防方法をサポートスタッフに伝え
バッテリーの管理
バッテリーの経年劣化の管理を効率的にすることで業務への影響をコントロールデバイスリカバリー
紛失したデバイスの検索機能で、デバイスの位置と動きを追跡

デバイスの状態管理
デバイス管理の割り当てとコンプライアンスのモニタリング

資産全体の管理
システムによる資産管理の可視化

ソーシャルディスタンスアラート
作業員間でソーシャルディスタンスが尊守されていない場合、アラートを送信

店舗での活用イメージ

店舗での活用イメージ

バッテリー管理導入事例

<顧客>
100店舗に500台のモバイル・コンピュータを配備している大手小売企業
<課題>
バッテリーが長持ちしないという苦情が多い。バッテリーや使用者の管理を行っていなかったため、実態がよくわからないまま毎年新しい交換用バッテリーや予備のバッテリーを購入。
そのコストは、年間約60,000ドル
(日本円で約650万)

ハネウェルの視点
ハネウェルでは、インテリジェンスの有用性を、より多くのお客様が活用できるように製品を設計しており、数年前からすべてのハードウェア製品に「自己分析」ソフトウェアを体系的に追加しています。
ハネウェルオペレーショナル・インテリジェンスは、お客様のオペレーションで使用されているデバイスから何百ものパフォーマンスデータポイントを体系的に収集することができます。このデータをまとめて分析すると、AIDC技術のユーザーに共通する多くの問題について、驚くべき洞察が得られます。
バッテリーの劣化や適切な交換時期の管理は最も一般的な問題の一つですが、実際の作業の中でバッテリーに何が起こっているのかをオペレーショナル・インテリジェンスを使って確認しました。

ハネウェルのソリューション:オペレーショナル・インテリジェンス
作業員がハネウェルのモバイルコンピュータの電源を入れるたびに、オペレーショナル・インテリジェンスはデバイスだけでなく、そのデバイスに搭載されているバッテリーも確認することができます。デバイスの電源を入れたときにバッリーが完全に充電されていたかどうかをチェックし、追跡することができます。また、何回充電サイクルを使用したか、バッテリーに何回分残っているかなど、バッテリーの劣化状態も確認することができます。
バッテリーが一部しか充電されていない状態で従業員が仕事を始める頻度や、一日のうちに従業員がバッテリーを交換する頻度をグラフで表示することもできます。バッテリーの在庫も把握しているので、どのバッテリーが充電する価値がないのか、どのバッテリーが使われていないのかなどを詳細にリストアップすることもできます。
これらのデータをもとに、冒頭で述べたバッテリーの問題を分析しました。その結果、この小売店のバッテリーのうち、耐用年数を超えて交換が必要なものはわずか20%でした。また、必要のないバッテリーの購入による損失は年間約4万ドルにもなっていました。従業員の約3割は、適切な充電を実行しないまま仕事を始めていることがわかりました。作業中のバッテリー交換のほとんどは、スタッフにアラートを発し、バッテリーがまだ有効に充電されている状態で行われていることも確認できました。

不要にかかっていたコスト

これらの情報から、バッテリー購入経費の約67%が実際には不必要であったこと、従業員の約3割が適切な充電方法を実行していないためにバッテリーの劣化を早めていた可能性があることなどが確認できました。不良バッテリーを排除し、バッテリーのメンテナンス管理を調整することで、今まで使っていた時間と経費を大幅に削減することが可能です。また、従業員が正しい充電手順に従ってモバイル機器を使用しているかどうかについても常にチェックできるようになります。

この他に、オペレーショナル・インテリジェンスでは「デバイス検索」機能を追加していただくことで、不良バッテリーを使用しているコンピューターの正確な位置を特定することもできます。これにより、バッテリーの状態、シリアル番号、どのコンピューターに搭載されているか、そしてそのコンピューターの場所の特定を簡単にできます。また、不良バッテリーが発見されたときにはバッテリー交換などをスムーズに行うことが出来ます。

ハネウェルのオペレーショナル・インテリジェンスは、モバイル機器の生産性向上のための運用ライフサイクルを管理するため、お客様から寄せられた声を基に開発されたソリューションです。
オペレーショナル・インテリジェンスは、お客様のIT資産を最大限活用するための最適なソリューションをご提供いたします。

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